ゴミ屋敷片付けについて

ゴミ屋敷の片付け方の秘訣

 
残すモノの順番を決めてしまいましょう!
 
ゴミ屋敷の掃除をし始めると、全部必要だと思ったり、全部捨ててしまいたくなったりします。
片付け作業で疲れてくると、次第にきちんと判断できなくなってしまいます。
まだまだ元気で冷静な判断ができる段階に、部屋にあるモノの中で大事なものの順番をつけておくといいです。
 
例を出すとわかりやすいですよね。最重要品に該当するのは財産関係で、預金通帳・印鑑・キャッシュカード類です。
家電も必需品ですね。冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機とかですが、壊れているものもゴミ屋敷ならばあるでしょう。
そういったものは必需品ではなくなります。
 
何が最も大切なのかを部屋を見回してノートに書き出してゆきます。
書くことによって頭を整理できます。
そして「捨てるもの」「残すもの」「迷っているもの」に分別してゆきます。
 
 
段ボールやゴミ袋を準備します!
 
よく考えてみるとゴミ屋敷になる理由は、ゴミがあるからです。
不要な郵便物・お菓子の包み紙・カップラーメンの外側のビニールなど。
明らかにゴミだと分かるものを捨てる段ボールやゴミ袋を準備します。
自治体によってはゴミの分別を義務化しているところもあります。
「燃やすゴミ」「粗大ゴミ」「古着」「ビン・缶・ペットボトル」「燃えないゴミ」とわけておくといいでしょう。
いずれにしても1つでは足りませんからね。
 
 
片付けるゴミ屋敷の部屋のプライオリティー(優先順位)を付けます。
 
どの部屋から片付けるかを決めますが、基本的には玄関>各部屋>トイレ>キッチン>洗面所にしましょう。
普段、自分がいる部屋から片付けたくなりますが、ゴミ屋敷の場合は家全体がゴミです。
まずは入口から手を付けるのが鉄則です。玄関が塞がれてしまうと出入りができません。
 
玄関は人の出入りの必要性もありますが、換気の役目もあります。
ゴミ屋敷を片付けはじめると埃もまってきます。換気が必要になれば玄関のドアを開けられるようにしておきましょう。
 
目の前の床が見えるようにすることからスタートと歩けるようになります。
 
部屋でも玄関でも、まず自分がいる場所の床が見えることから開始しましょう。
手が届く範囲の床をキレイに片付けましょう。
そうすれば達成感が生まれてきます。自分が思っている以上に「片付けたい」モチベーションを刺激してくれます。
何から手をつけていいのか分からない場合は、はっきりとゴミをわかるものから捨てるようにします。
 
ここで扉を開けたりしないことです。キャビネットや押入を開けると、捨てるか捨てないか判断しなければならないものが増えます。
まずは床をキレイにする事に集中しましょう。引き出しの中・押入の中・棚の上は、全部の部屋の掃除ができた後の作業です。
仕事を増やしてしまうと、嫌になりますから、引き出しや扉を開けてはいけません。
 
一つの部屋を掃除しているときは、そこの部屋を可能な限り移動しないようにして作業をしましょう。
部屋を移動してしまうと不要品が右から左に動いただけです。
片付けができないタイプの人の掃除は、進んでいるように思えますが別の部屋に移動しただけの場合もあります。
これでは実質的に何も片付いていません。不要品を捨てることをしない限り、ゴミ屋敷から抜け出すことができません。
 
ゴミ屋敷は大きなものからかたづけるべし!
 
片付ける部屋を見て、「目立つサイズの大きさだ」とわかるゴミから片付けます。
布団・家具・家電は大きいですから、比較的捨てるかどうか判断しやすいです。
ですが、書類・手紙・写真など手に取りやすいサイズのものは、判断に迷いますから後回しにします。
サイズが大きいタイプの家具・家電の作業に慣れてくると、次は本・服・小型家電の作業に進むと、すんなりとゆきます。
 
必要なものを分類してピックアップしましょう!
 
考え方ですが、「捨てるものは思い出ではなくてゴミ」です。
片付けをしていると感覚がマヒしてきて、どの物を廃棄しなければならないのか、それとも大事なものなのか迷ってしまいます。
他人にはゴミに見えていても、自分的には大事なものでもあります。
 
例えば、初めてのお子さまが最初に使ったお茶碗です。
ボロボロになっていても残したい感情はあるでしょう。これを無理に捨てるとストレスになります。
同じお茶碗であっても気に入って購入して使わない食器セットは使用する予定がないならば廃棄する不要品になります。
 
「まだ使える」は危険な考え方。「誰が、いつ使うのか?」を考えましょう。
もったいないという精神は大事ですが、それにこだわると捨てることはできません。
この先数年間に渡って使わないものは廃棄物だと思われます。
 
 
売れそうなものがあれば売るべし!
 
何も不要なものだからと言って、なにもかも廃棄処分にする必要はありません。
オークションに出してみたり、リサイクルショップに持ち込んで買取してもらったりすれば、もしかして想像以上に高額で買取してくれる場合もあります。
ショップによって、ブランド品が得意だったり家電が得意だったりします。
面倒でも、店舗毎に持っていく品物を変えましょう。
 
リサイクルショップに持ち込んでも買取対象にならないこともあります。
そこで諦めては終わります。オークションならば売れるかもしれません。
動作しない家電でも「ジャンク」として出品することで売れる可能性があります。
もちろん金額は低いですが、部品取りのために欲しい人もいるかもしれません。
粗大ゴミとして廃棄する場合にはお金がかかります。特にできるだけ売ってしまい現金化したいですね。
 
 
ゴミの捨て方あれこれ!
 
机・ベッド・タンス・家電製品など、大型の不要品はそれぞれ処分方法が違います。
お住まいの市区町村窓口に確認しましょう。
例え小さく分解しても普通ゴミで出せないものもあります。
結局粗大ゴミとして捨てないといけないものもあります。
ちょっと覚えておくと便利な処分方法をご紹介しておきましょう。
 
【食用油】
そのまま流してしまうと配水管が詰まる原因になります。
食用油を新聞紙に吸わせてビニール袋に入れて燃えるゴミとして捨てる方法もあります。
100円ショップで販売されている油の凝固剤を購入して固めてから燃えるゴミとして捨てる方法もあります。
 
【スプレー缶】
何もせずに、そのまま廃棄してしまうと爆発などの事故の原因になりますから、必ず穴を開けて捨ててください。
中のガスを全て出し切ってから捨てるのが常識になっています。
100円ショップではスプレー缶に穴を開けるツールが手に入ります。
室内で使うと危険ですから、残ったスプレーを吸わないように屋外で作業をしましょう。
 
【土】
土だから道路に捨てればいいのではないかと思っていませんか?
実はそれはダメで、ご近所の家の前や公園などに捨てるのもゴミの不法投棄と見なされます。
お住まいの自治体の清掃担当セクションに聞いて、その指示に従ってください。
 
【古い缶詰】
手間がかかりますが、それぞれ開封して中身は捨てて、空き缶は「缶」として捨てます。
あまりにも量が多い場合は、部屋の片付けが全て完了したあとでするようにしないと時間が足りなくなります。
 
【酒類】
中身が残っているままお酒を捨てるのはマナー違反です。ウイスキーやワインなどは開けて中身を捨てください。
空き瓶にして捨てるのがいいでしょう。